【こころの相談】
市で二ヶ月に一度行う「こころの相談」というものに行ってきた。
インフォードコンセプト的な思いで、自分の状態(心身)を問診したのだが、
市の健康づくり課の女性が、どうも疎ましく、自分の聞きたい事の十分の一も聞く事が出来なかった。
ただ、相談の担当医が言うには、「いくらこれだけの薬を飲んでも、貴方の環境を整備しない限り、回復は望めないと思います」
という言葉が印象的だった。
先日の天地人の中で、命を捨てる覚悟で、単身、桑取に乗り込んだ兼続に対し桑取の主・斎京三郎右衛門の母君であるトメが言い放った台詞を思い出した。
「こうなることはわかっていたであろう…。なのに、なにゆえに来た」
そう、私もわかっていた。
こうなる事は、百も承知だった。
しかし、敢えて戻ったのだ。
家の柱として、地域の柱として、敢えて戻った。
御本仏の御心なのだろう。
敢えて戻り、熔鉱炉の中に飛び込む茨の道を選んだ。
痛みを知る為。
世間の不条理を知る為。
先生の何千億分の一の孤独を知る為。
人にはそれぞれ歩まなくてはならぬ道がある。
私はそれを、歩むのみなのだ。