【いい気になってはいけない】

今日、昼の衛星中継に参加する。

最前列の椅子に陣取り、字幕を目で追いながら、先生の言葉を聴き逃すまいと、
かじりつくように指導を聴き入った。

先生は奥歯の調子が悪いらしく、話しづらそうだった。
姉は先生の口調を聞いて「あ、先生、入れ歯の調子が悪くなったんだね」と言っていた。
歯が相当、痛かったのではないか。ご無理をされたのではないだろうか。

内容はほとんどが戸田先生の指導だった。
戸田先生の御誕生日ということもあって、戸田先生の指導を読み上げながら、
時折、合いの手を打つように、戸田先生の言葉をわかりやすく話されていた。


「本当は三時間でも、四時間でも、戸田先生のことを話したい」と語られていた。

牧口先生と戸田先生の師弟の絆についても話されていた。


私が印象的だったのは、戸田先生の指導の中で、このような趣旨の言葉があった。

「見下す人間、増上慢の人間を許すな」

私は大きく頷きながら、聴いていた。


話は進んで、女子部に対して、先生は「いい気にならないこと」と伝えた。
この言葉を、私たちも真っ直ぐに受け止めなければならない。


衛星放送が終わり、参加者全員で、記念撮影となった。
いつもの私なら、陰に隠れるように身をかがめるのだが、今回ばかりは、
我先だって、最前列に座った。この写真は先生にお贈りするものだ。

頚椎カラーを首に巻きながら、満面の笑みで先生にお応えするように撮ってもらった。

先生、大丈夫です。私は、最後は勝ちを奪い取って、お見せ致します。

先生が御自分の年齢を言われ、「これから少しずつ、牧口先生の真髄、戸田先生の真髄を紹介していく」

先生、とにかく、お元気で。どうか、どうか、ご無理をされませんように。
少しでも、お休みのお時間をお取り下さい――――。