【師弟を安売りするな】

童門冬二氏の描く「吉田松陰」がなかなか読めないでいる。

興味深いエピソードが書かれているのに、疲れて読めない。


母の胃の内視鏡検査の結果は再来週中に出る。

内視鏡で撮った画像を見せてもらったが、やはり酷かった。

私が心配ばかりをかけたせいなのだろう。
母の胃の荒れ具合を見て、そう思った。


私が出来得る事をしてあげようと思う。
母はまた1ヶ月で完治する。


何度も言うが、私は師匠の言葉をそのまま引用する人間は信用しない。

先生の言葉は、孤立無援の中で想像を絶する環境を制覇しての言葉だ。

容易く都合のいいように引用してはいけない。


吉田松陰は門下生に「生きた言論」を徹底的に学ばせたという。
自分の眼で見て、聞いて、考えて、言論を戦わせ、そして詩を書かせたという。


池田門下生の誇りがあるなら、師の言葉を咀嚼し、自分の言葉で語ってみよ。

力なき言葉で師の猿真似をする輩が何と多いか。

生命は苦難でのみ、鍛え上げられるのだ。


松陰も弟子に裏切られた。
晋作のみが、他の弟子らに押し付けられた格好で、松陰についていった。


戸田先生は牧口先生と共に牢獄までお供した。

「あなたの慈悲広大は、私を牢獄まで連れて行って下さいました」と戸田先生は言われた。


そして獄死された牧口先生の仇討ちのため、この世から悲惨の二字を無くさんと、戸田先生は焼け野原に、一人立たれた。

どんな思いが去来していたろうか。

また、不思議な縁で池田青年を見つけた時、どんな思いがあっただろうか。


池田青年ほど、師匠を信じ、仕えきり、護り抜いた人間は世界中、古今東西を探しても、いない。

理不尽ともいえるような薫陶の中で得た、ほとばしる言葉。


これらの歴史を鑑みても、易々と先生の言葉を利用し、自分を大きく見せようと、見栄を張るような人間がいたら、舌鋒鋭く斬り捨てるのだ。


創価の魂を安売りするな。
師弟とは、そんな甘いものではない。

創価の師弟を侮るな。