【義】

歴史ヒストリアというNHKの番組で、上杉謙信の特集があったので、楽しみに観た。


期待はずれの内容だった。

謙信については、どのエピソードも知られ尽くされたものばかりだったからだ。


直江兼続が謙信の一番弟子だったのだろう。

謙信が掲げた「義」の精神とは何だったのか。

「筋目を通す」との趣旨の解説があったが、それだけではない。
表現に違和感がある。

「何事にも一生懸命」これも表現として、薄い。

「義」とは「己の信じた正しき道を進む」という意味ではなかったか。


天地人の中の台詞の意味がやっと解ったような気がした。

「人が人として美しく生きることよ」

その「義」を真っ直ぐに受け継いだのが兼続なのだろう。


謙信は天下を治めることには興味を示さなかった。
覇道には興味がなかったのだろう。

戦国大名として「王道」を生き抜きたかったのだと思う。

「義=王道」

「義」誠実に己の為さなければならぬことを貫くこと。

ただ、悲しいかな、家臣が上杉の「義」を理解できなかった。

「義」を継承したのは、養子の景勝でもなく、景虎でもなく、まだ年若い兼続だったというのが面白い。


今日、図書館にて高杉晋作篤姫吉田松陰新撰組土方歳三の本を借りる。

読む時間はないのに等しいが、
時間をやりくりして読み、血肉としたい。